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「もじゃハウスプロダクツ」
ランドスケープデザイン&
建築設計事務所
〒606-8205
京都市左京区田中 上柳町 21
鴨柳アパート 1 階 1 号室
TEL 075-746-3413
FAX 075-746-3414
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昨夜から、近畿は台風接近の速報が飛び交っていましたが、今朝は雨も止み、台風の気配は過ぎ去っていて安心しました。そして、今日は午後から大阪市の谷町にある大阪ガスの社宅、NEXT21の見学会に行ってきました。
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20年前に燃料電池などのエネルギー実験や、全ての住戸の間取りを変え、それぞれで住まい方実験を行う実験集合住宅として建てられました。もちろん、社宅なので大阪ガスの社員しか住むことが出来ませんが、今回は第4フェーズ実験用の部屋の完成に合わせた見学会に申し込みをして、特別に見学させて頂きました。

ちなみに、先週は今回完成した部屋の設計者による報告会にも参加しました。おおよそ5年ごとに部屋を一旦取り壊し、新しい実験の為に全く別のテーマの住戸に作り替え、その住戸のテーマに合う家族構成の社員から希望者を募って、5年限定で住んでもらい、あらゆるデータを取ると言うのを繰り返されて、今回が第4回目のフェーズって事だそうです。
そして、NEXT21は何よりも建物のあらゆるところに緑がもじゃもじゃと育ちまくっているのが特徴です。つまり、もじゃハウスの大先輩ですね。
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もちろん、今日は新しい部屋の内覧会がメインなので、植物を見に行った訳では無いのですが、私が植物についてあれこれ質問するもので、案内の方が「今年巣立った鳩ちゃんの巣があるんですよ」と、空き家になった巣の下まで連れて行ってくれました。私がNEXT21を知ったのは13年前ぐらいですが、当時も今も、最前線で面白いチャレンジを続けるこのプロジェクトにいつもわくわくします。

住戸見学会は11/28まで行われていますので、ご興味がある方は是非どうぞ。
但し、事前の申し込みが必要です。
詳細は大阪ガスのホームページよりご確認ください。

大阪ガス実験集合住宅 NEXT21( (Click!) 
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お盆休みに博多へ行って来ました。
私の母が福岡県出身なので、子供の頃はお墓参りのついでや休日の遠出にと、よく行っていた事もあり、私にとっては懐かしい街でもあります。
そして、今回はかれこれ10年ちょっとぶりぐらいでしょうか。
長らく訪れていなかった博多はすっかり変わっていて、高層ビルも沢山あり、ほえ~と上を見上げながら天神に向かって歩いていたら突然現れたのがこのビルです。
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いや、正確には裏面の入口から中に入って、中のお店を見たりしつつ、そのまま通過して外に出まして、振り返ったらこの景色だったという訳です。
まさか、ここがかのアクロス福岡だったなんて!
実はこのビル、造園業界では当たり前のように有名なもじゃビルです。竣工してから15年は経過している、モリゾー&キッコロなんか目じゃ無いぐらいの老舗。
新卒の時に勤めていた会社にある本等で、何10回と写真を見てきたにも関わらず、そう言えばこんな天神のど真ん中にあるなんて全然知らなかったなあ。。。そして、その頃に見た写真よりも、確実に樹木がでかくなっております。
ビルの中に居ると、もちろん頭の上がこんなことになっているなんて全然分からない訳ですが、外に出て、振り返るとこんな景色が広がっていたら、知らない方は度肝を抜かれるのではないでしょうか。
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すごいな、しかし。。。

ちなみに、このビルの種明かしをすると、ビルが階段状になっており、その段の部分に人工軽量土壌と言う、屋上庭園などに使われる、重量を軽く抑える為に開発された土が入れてあり、その土の上に植物が植えられています。巨大な作り付けのプランターになっていると言うとイメージしやすいでしょうか。
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しかし、このビルが出来た時代は、日本で今ほど屋上庭園などが広まっておらず、こうした人工土壌や屋上庭園で植物を枯らせず成功させる為の色んなシステムが、まだまだ開発途上だったように思います。その時代から15年以上経ち、ここまで巨大に成長して、こんなにもじゃもじゃが爆発した姿を見ると、当時、このビルの開発に関わった方々は、今、どんな思いでこの圧巻の景色を振り返られるだろうか・・・。
そんな事を思いながら、このビルを後にし、テムジン餃子を食べに行きました。
横から見ても、凄いなあ。。。
博多の街をぐるりと巡る、こんなオープンバスも走っていました。
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いやあ、それにして福岡は食べ物が本当に美味しい!
良いご飯、そして良いもじゃでありました。
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去年の夏にお邪魔した、デイサービスセンターの巻です。

こちらは、私の知人でもある園芸療法士の石神洋一さんが大阪府高槻市でやっておられる高齢者のデイサービス施設『晴耕雨読舎』さんです。常々共通の友人から「是非行っておけ!」とのお墨付きもあり、ある時、気になってホームページを拝見すると屋根の上がもじゃっていました。
「もじゃだ。。。」と思いながら見学のお願いの連絡をした時は春先で「今はもじゃってないですねえ。」と言うお返事でしたので、待つ事数ヶ月、梅雨明けしばらくした頃を見計らってお邪魔してきました。
この日は暑い日でしたが、電車とバスを乗り継ぎ到着した場所は、川や山に囲まれた、まさに「夏休み」のような風景が広がっていました。
その中に佇む平屋建ての佇まいと美味しい空気に暑さも忘れてちょっと感動。
建物自体がもの凄くもじゃもじゃと言う訳では無いのですが、畑や風景と相まってモジャッと感が出ています。
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ちなみに屋根は、簡単に言うと土の入ったパレットが乗っている状態です。なので、勝手に種子が飛んで来て根付いた雑草達がもじゃもじゃしている為、冬になれば枯れて、次の年はまた違う種類の雑草が繁殖する事もあるし、予測不可能。そんな理由もあって、春先に「まだもじゃって無い。」というお返事を頂いたという訳です。
確かホームページの写真はアワダチソウか何かだった気がしましたが、この時はコスモスっぽいです。
ちなみに、建物に土を乗せる場合は、重さの制約をクリアする為に、人口軽量土壌というヤシ等の植物の繊維を混合した軽くて保水性や保肥力に優れた特殊な土を使います。あらかじめ植物を植えなくても土の入ったパレットを乗せるだけでボウボウになってくれるので、この草屋根はお手軽でお勧めです。
「暑いですねー。」なんて言いながら施設のお話を聞かせて頂き、その後はゆっくりと中も見学させて頂きました。外の廊下も風通しが良くて涼しく、日よけのゴーヤも伸びていて、もじゃもじゃ感を演出しています。素敵。
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ちなみに、先にも書いた通り、代表の石神さんは園芸療法士でもあります。
なので、こちらの施設では無理の無い範囲で利用者の方々に野菜や花を育ててもらう事が出来る様、屋外には畑、園芸スペースがたっぷりとあり、屈むという動作がつらい高齢者の方々に合わせて、畑の形はレイズドベッドタイプが中心です。
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「いつもきれいに、なんて思い始めると手が回らなくなるし、畑だけが活動では無いので、割と丈夫な物ばかりをボウボウと生やしている状態になってしまっています。。」という様な事をおっしゃっていましたが、その頑張りすぎず、ゆったりとした感じが、この施設全体を包む暖かい雰囲気を作り出しているんだろうなあと思いました。
畑の直ぐ横には川が流れ、真っ黒に日焼けした子ども達が遊んでいたり、懐かしい夏休みの風景が広がっていて、車や人で混雑した京都市内に戻りたく無い気持ちでいっぱいになりました。
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建物のもじゃもじゃ感だけでは無く、石神さんの目指す場所に心から魅了された夏の日でした。
石神さんを始め、晴耕雨読舎の皆様、お忙しい中、本当にどうもありがとうございました。

NPO法人たかつき
街かどデイハウス・デイサービスセンター『晴耕雨読舎』 (Click!) 
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今年のGWは雨や曇りが続いている京都ですが、昨日は漸くスカッと晴れたので、カメラ片手にもじゃハンティングに行ってきました。ここは京都の街のど真ん中、京極通りと河原町通りの間にある古着屋さんです。
隣の建物は映画「パッチギ」でもどどーんと使われた、あのポルノ映画館でしたが、数年前に映画館は閉館してしまい、現在は洋服屋さんになっています。うーん、昭和の小汚い(失礼!)建物がどんどん無くなってしまうのも寂しい気がする今日この頃。
と、隣の建物の話は置いといて、こちらは大阪等にも大きな店舗を構える大手古着屋のハンジロウさんです。
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京都のこの場所にオープンしたのは確か5年ぐらい前だった気がしますが、出来た当時から緑の乱立具合がいい感じだなあ~と、成長を心待ちにしていて、先日久々に通りかかるとこんなにも成長していました。すばらしい!パーゴラに絡まったツキヌキニンドウの赤い花も鮮やかだなあ。
ちなみに、店舗のアプローチは横長で、全景だとこんな感じです。
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この写真で言うと、奥からパーゴラがあり、その横が入口に繋がる通路、手前の方には飾り窓などがあって、枕木の花壇がありますが、植物の種類はかなり多いし、下草、樹木、それぞれの種類を見ていても、選んだ人の趣味を反映させて、その人自身で植える位置やバランスも考慮して「ウキウキ」しながら植えて行ったんじゃあないだろうかと思わせる楽しさが伝わって来る作りになっています。
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奥のパーゴラはこんな感じです。
多分これも自分達でワクワクしながら作られたんだと思います。そして、店舗入口は道路から2段ぐらい高くなっているので、階段も設けてありますが、それも枕木で、そしてこの植栽エリアの舗装も全て枕木が敷いてあります。
ここに、割と洋風な植物を選んで植えてあるので、雨ざらしで風化してきた木の風合いとマッチングしていい感じ。この植物のチョイスを間違うと、この風化具合が悪い方に引き立って廃墟化するのですが、成長後の植物の大きさのバランスや、葉っぱの色の並びのバランス等を事前に計算して植えてあると失敗しません。
まあ、正直それが一番難しいところなのです。
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ワイヤープランツのもじゃもじゃ具合もいいなあ。。。これが自分の家のアプローチで、毎日の「いってきます」と「ただいま」のオン、オフの切り替えのスイッチがこの風景だったら・・・うふふ。と、妄想でよだれが出そうになりながら、人通りの多いこの場所でも構わず肩ひざ付いてシャッターを切りまくった私であります。
このギリギリ廃墟感とのバランスがとてもいい感じのもじゃハウスっぷり。★三つっ!
今後の成長も楽しみです。むふふ。
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以前、偶々前を通りかかって、凄いもじゃっぷりにずーーーっと気になっていたカフェがありまして、やっと行くぞ!と思い立ち、1000円を握りしめて行ってきました。(お給料日前だったので。)
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位置の記憶が曖昧だったのですが、多分この辺だったなあ。。。と思いつつ、横の道を縦にクルっと向き直ったら突然目の前に現れたこの光景。
マンション?の1F部分半分がカフェになっていますが、もうそこは緑が溢れんばかりのジャングル具合です。
ちなみに、写真にも写ってますが、隣は対照的にザ・和風の板塀の家。お向かいも和風の板塀の家。この不思議な景色が京都風ならでは。
しかし、ここの緑は沢山の種類の植物でバランス良く構成されていて、かなり植物好きで、将来こんな感じにもじゃっとする事を目指しながら、自ら植えられたのではないかと思われる程、世界観が出来上がっていてお見事です。
植物は建築等と違って、5年先の大きさを見据えたバランスで設計をするのですが、それは経験が無いと中々難しい事です。
そしてそのバランスも、種類が多くなれば多いほど、それぞれの成長速度も合わせて縦、横の広がり方を予想し、成長が早く、ぼうぼうに茂りやすいものは事前に小さめの株を入れ、逆に成長が遅かったり、剪定をこまめにする予定のものは初めからある程度成長しているものを入れるという様に、調整が必要なのですが、ここの植物達はそういう考えがあってこんな風に大きくなったように思えるんだなあ。。。なので、それがお施主さんの意見だったのか、設計者の意見だったのか、そういった経緯が非常に気になるもじゃカフェです。
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もじゃもじゃの奥にある扉を開けて中に入ると、そこはもわーっと薄明かりの、洞窟のようなとっても落ち着ける空間でした。
寒い日だったので、ミネストローネとパンのセットを頼んで店内を見渡すと、入り口横のサンルームに向かって置かれたソファー席がまた素敵。
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スタッフの方にお話を伺うと、音楽をされているオーナーさんが副業でされているカフェとかで、緑はオーナーさんの趣味のようでした。
非常に静かな店内で、お客さんもその時間をゆっくり過ごされている雰囲気の中、シャッター音を響かせる事に躊躇って写真を撮っていいかどうかを伺うと「どうぞ、どうぞ」と、とても気さくに言ってくださり「ソファー席が空いたのでそちらにどうぞ。」と、もじゃもじゃの特等席でしばしゆったりとした時間を過ごすことができました。
ちなみに夜の営業はしていないそうです。
食べ物もとっても美味しくて、ここは。。。私の定番のお店になりそうな予感。
センスの良いもじゃもじゃカフェに出会えてとってもいい日でした。