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「もじゃハウスプロダクツ」
ランドスケープデザイン&
建築設計事務所
〒606-8205
京都市左京区田中 上柳町 21
鴨柳アパート 1 階 1 号室
TEL 075-746-3413
FAX 075-746-3414
info@mojya-house.com

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今年のGWは雨や曇りが続いている京都ですが、昨日は漸くスカッと晴れたので、カメラ片手にもじゃハンティングに行ってきました。ここは京都の街のど真ん中、京極通りと河原町通りの間にある古着屋さんです。
隣の建物は映画「パッチギ」でもどどーんと使われた、あのポルノ映画館でしたが、数年前に映画館は閉館してしまい、現在は洋服屋さんになっています。うーん、昭和の小汚い(失礼!)建物がどんどん無くなってしまうのも寂しい気がする今日この頃。
と、隣の建物の話は置いといて、こちらは大阪等にも大きな店舗を構える大手古着屋のハンジロウさんです。
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京都のこの場所にオープンしたのは確か5年ぐらい前だった気がしますが、出来た当時から緑の乱立具合がいい感じだなあ~と、成長を心待ちにしていて、先日久々に通りかかるとこんなにも成長していました。すばらしい!パーゴラに絡まったツキヌキニンドウの赤い花も鮮やかだなあ。
ちなみに、店舗のアプローチは横長で、全景だとこんな感じです。
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この写真で言うと、奥からパーゴラがあり、その横が入口に繋がる通路、手前の方には飾り窓などがあって、枕木の花壇がありますが、植物の種類はかなり多いし、下草、樹木、それぞれの種類を見ていても、選んだ人の趣味を反映させて、その人自身で植える位置やバランスも考慮して「ウキウキ」しながら植えて行ったんじゃあないだろうかと思わせる楽しさが伝わって来る作りになっています。
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奥のパーゴラはこんな感じです。
多分これも自分達でワクワクしながら作られたんだと思います。そして、店舗入口は道路から2段ぐらい高くなっているので、階段も設けてありますが、それも枕木で、そしてこの植栽エリアの舗装も全て枕木が敷いてあります。
ここに、割と洋風な植物を選んで植えてあるので、雨ざらしで風化してきた木の風合いとマッチングしていい感じ。この植物のチョイスを間違うと、この風化具合が悪い方に引き立って廃墟化するのですが、成長後の植物の大きさのバランスや、葉っぱの色の並びのバランス等を事前に計算して植えてあると失敗しません。
まあ、正直それが一番難しいところなのです。
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ワイヤープランツのもじゃもじゃ具合もいいなあ。。。これが自分の家のアプローチで、毎日の「いってきます」と「ただいま」のオン、オフの切り替えのスイッチがこの風景だったら・・・うふふ。と、妄想でよだれが出そうになりながら、人通りの多いこの場所でも構わず肩ひざ付いてシャッターを切りまくった私であります。
このギリギリ廃墟感とのバランスがとてもいい感じのもじゃハウスっぷり。★三つっ!
今後の成長も楽しみです。むふふ。
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去年の夏にお邪魔した、デイサービスセンターの巻です。

こちらは、私の知人でもある園芸療法士の石神洋一さんが大阪府高槻市でやっておられる高齢者のデイサービス施設『晴耕雨読舎』さんです。常々共通の友人から「是非行っておけ!」とのお墨付きもあり、ある時、気になってホームページを拝見すると屋根の上がもじゃっていました。
「もじゃだ。。。」と思いながら見学のお願いの連絡をした時は春先で「今はもじゃってないですねえ。」と言うお返事でしたので、待つ事数ヶ月、梅雨明けしばらくした頃を見計らってお邪魔してきました。
この日は暑い日でしたが、電車とバスを乗り継ぎ到着した場所は、川や山に囲まれた、まさに「夏休み」のような風景が広がっていました。
その中に佇む平屋建ての佇まいと美味しい空気に暑さも忘れてちょっと感動。
建物自体がもの凄くもじゃもじゃと言う訳では無いのですが、畑や風景と相まってモジャッと感が出ています。
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ちなみに屋根は、簡単に言うと土の入ったパレットが乗っている状態です。なので、勝手に種子が飛んで来て根付いた雑草達がもじゃもじゃしている為、冬になれば枯れて、次の年はまた違う種類の雑草が繁殖する事もあるし、予測不可能。そんな理由もあって、春先に「まだもじゃって無い。」というお返事を頂いたという訳です。
確かホームページの写真はアワダチソウか何かだった気がしましたが、この時はコスモスっぽいです。
ちなみに、建物に土を乗せる場合は、重さの制約をクリアする為に、人口軽量土壌というヤシ等の植物の繊維を混合した軽くて保水性や保肥力に優れた特殊な土を使います。あらかじめ植物を植えなくても土の入ったパレットを乗せるだけでボウボウになってくれるので、この草屋根はお手軽でお勧めです。
「暑いですねー。」なんて言いながら施設のお話を聞かせて頂き、その後はゆっくりと中も見学させて頂きました。外の廊下も風通しが良くて涼しく、日よけのゴーヤも伸びていて、もじゃもじゃ感を演出しています。素敵。
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ちなみに、先にも書いた通り、代表の石神さんは園芸療法士でもあります。
なので、こちらの施設では無理の無い範囲で利用者の方々に野菜や花を育ててもらう事が出来る様、屋外には畑、園芸スペースがたっぷりとあり、屈むという動作がつらい高齢者の方々に合わせて、畑の形はレイズドベッドタイプが中心です。
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「いつもきれいに、なんて思い始めると手が回らなくなるし、畑だけが活動では無いので、割と丈夫な物ばかりをボウボウと生やしている状態になってしまっています。。」という様な事をおっしゃっていましたが、その頑張りすぎず、ゆったりとした感じが、この施設全体を包む暖かい雰囲気を作り出しているんだろうなあと思いました。
畑の直ぐ横には川が流れ、真っ黒に日焼けした子ども達が遊んでいたり、懐かしい夏休みの風景が広がっていて、車や人で混雑した京都市内に戻りたく無い気持ちでいっぱいになりました。
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建物のもじゃもじゃ感だけでは無く、石神さんの目指す場所に心から魅了された夏の日でした。
石神さんを始め、晴耕雨読舎の皆様、お忙しい中、本当にどうもありがとうございました。

NPO法人たかつき
街かどデイハウス・デイサービスセンター『晴耕雨読舎』 (Click!) 
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今回のブルータスの住宅特集。
今回は私がリスペクトしている心の師(勝手に。)石井修さんの住宅が載っていたのが嬉しかったです。
生きておられたら、今頃は間違いなく、手紙、メール攻撃で働かせて下さいと何度もラブコールを送ったり、押し掛けていただろうと思います。建築家には珍しく、植物を「建築意匠のマテリアルの一つ」ではなく「生き物」として扱われ、共存を望まれた方だったと思います。その植物や大地を見る暖かい目線が建物全体を包んでいるような、そんな幸せな場所を生み出される、素晴らしい方だと心から尊敬しています。

かれこれ10年程前、当時、石井さんが出された「緑の棲み家」という本の内容に添ってご本人自ら、設計された住宅を解説された勉強会に参加したのをきっかけに、石井さんを知りました。
その勉強会は、関西のランドスケープ関係者が定期的に行っているもので、いつもはランドスケープ関係の広場や建築外構がテーマなのですが、その日のテーマは「建築です。」と言われ、建物の外郭がつかめない程、深い緑に被われた住宅のスライドが現れた時は、瞬きするのも忘れるぐらい惹き付けられました。
こんな人がいるのかというカルチャーショックと、石井さんのお話の軸は植物や大地で、ランドスケープを専門にしている私たちと共通する視点を持っておられた事が惹き付けられた理由だと思います。

藤森照信さんも好きなのですが、藤森さんの軸はやはり「建築」だと感じます。自然素材だとか、自然の造形という要素の中に植物も含まれていると言う感じです。
でも、石井さんは植物が暮らす大地に人がお邪魔して共存させてもらうという感じがして、私自身の思いと近いのは石井さんだと感じます。
そのうち時間が出来たら、石井さんの設計された建物を見て回りたいと思うので、その時にはこちらで紹介出来ればいいなあと思っています。

ちなみに、好きな建築家を聞かれて「石井修さん」と答えると、必ず「石山修武さん?」と聞き返されるのですが、建築に詳しく無い私は、この石山修武さんがピンと来ません。
今度、本屋でどんな人なのか調べてみよう。